範囲の広い試験内容を分野ごとに解説しているので、これから試験に挑戦する人にぜひ見て頂きたいです。
- 分野別に見る大切なポイント
- 勉強法
- 試験の概要
- 実際の仕事について
もくじ
分野別に見るインテリアコーディネーターの試験内容
分野別にインテリアコーディネーターの試験内容についてお伝えしていきます。
勉強を始める前に知っておくことで問題の理解力を深めましょう。毎年試験に出題されている部分もピックアップしているので、チェックしてください。
インテリアコーディネーターの誕生とその背景
Q
インテリアコーディネーターが誕生したのはいつでしょう?
A
インテリア産業が急成長した1980年代
上記の問題は、必ず覚えておきましょう。
この分野(インテリアコーディネーター誕生の背景)は、インテリアコーディネーター試験に必ず出題されています。
- インテリアコーディネーター誕生の背景となった住まいへの意識変化
- 住宅、インテリア産業の発展の経過
- インテリア産業の進展
- インテリアコーディネーターの職域の拡大
インテリアコーディネーターの仕事
この分野では、インテリアコーディネーターとして働いたときにどう行動するか出題されます。個人的には、一般社会人として答える問題が多い印象。教材に載っていないような言葉が登場することも!
- インテリアコーディネーターとしての役割
- 職能
- 必要な実務内容
- 手順および職域
インテリアの歴史
歴史はとにかく覚えることが多いです。私自身、過去問で必ず躓く問題がこの分野(歴史)でした。 歴史は日本だけでなく、西洋の歴史も覚えなければなりません。暗記が苦手な方にはかなりきつい分野ですが、完璧に覚える必要はないです。
各時代のアイテムや人物を歴史順に並べるなどの、各時代の特徴とアイテムを覚えていれば答えられる問題ばかり。
▼例えばこんな問題があります。
第31回(平成25年度)試験問題
茶室の水屋と茶席の間につくられるアーチ型の開口部の名称は?
(1.躙口(にじりぐち) 2.火灯口 3.貴人口)
答え:2
第30回(平成24年度)試験問題
オランダで起こった造形運動であるデ・スティルのメンバーであったリートフェルトの家具や建築デザインには、この運動の主導者であった画家の(1.エッシャー 2.クリムト 3.モンドリアン)からの影響が強く現れている。
答え:3
※「+」を押すと問題を表示できます。
歴史は必ず出題される分野なので、選択肢に惑わされないようにしっかりと対策が必要です。過去問に慣れてくると、どういう風に覚えればいいかが分かってきます。まずは過去問をひたすら解くことが大切です。
インテリアコーディネーションの計画
この分野では、寸法計画・人間工学とリフォームの計画が出題されます。
寸法計画・人間工学
寸法計画・人間工学に関しては、とにかく数字が大切!
第32回(平成26年度)試験問題
人が両手を広げた指極の長さは、身長の約(1.0.8 2.1.0 3.1.2)倍である。
答え:2
※「+」を押すと問題を表示できます。
上記のような問題が高確率で出題されています。
選択肢に惑わされるので、確実に数字を覚えておく必要があります。人体図などから考えることもできるので、確実に覚えることができれば得意分野になるかも?
リフォームの計画
リフォームの計画でのポイントをまとめておきます。
- 共有部分・専有部分について
- 部材の名称、部材がどこに使用されるのか
上記の内容を理解しておく必要があります。
リフォームに関しては、図と照らし合わせた問題がよく出題される傾向が。
板材の断面図をみて名称が答えられるようにしておいて!
- インテリアコーディネーションのための基本的な検討事項
(生活像、規模計画、寸法計画、人間工学、造形原理、色彩計画、安全計画、性能計画、維持管理) - 生活場面の構成手法
- リフォームの計画
インテリアエレメント・関連エレメント
この分野では、インテリアエレメント・関連エレメントについて出題されます。
インテリアエレメントとは?
家具や雑貨、照明、壁紙、カーテン、絵画など、お家にあるほとんどすべてのもの
上記に含まれているものもそうですが、特にインテリア=家具だと思っている人は多いです。
インテリアエレメントは空間を作る要素のことで、家具や雑貨、植物はもちろん、壁紙や照明もインテリアエレメントに含まれることになります。
- 家具などの日常には欠かせないもの
- 衣食住のための道具のこと
- 空間を作る要素のこと
インテリアとは?
インテリアエレメントで構成された空間のこと
となると、言うまでもないですがインテリアコーディネーターはインテリアエレメント(家具や雑貨)を使って空間をコーディネートする人のことを言います。
インテリアの「イン」は「内」を表すので「内部空間」、エクステリアの「エクス」は「外」を表すので「外部空間」と言います。だから植木・花を植えたりしてお庭を飾ることをエクステリアと言います。
- インテリアエレメント
(住宅家具、造作部品、システム・ユニット製品、ウインドートリートメント、カーペット、インテリアオーナメント等) - 各種品質表示
- エクステリアエレメント
インテリアの構造・構法と仕上げ
この分野は、家を構成する部分(床・壁・天井など)についてよく出題されています。
床(フローリング)が貼られるまでには色んな過程があり、そのお家に適した方法で床が構成されています。その構造・構法を選択する問題や 床の仕上げ材なんかも問われがち。
- 建築の構造
- 構法、インテリア(床・壁・天井)の構法
- 造作と造作材
- 機能材料と構法
- 建具
- 仕上げ材と仕上げ
環境と設備
この分野の特徴は、学校で習ってきた知識(基礎教養)が活かされる問題が多い印象。
懐かしく感じる問題が多いかもしれません。
- 室内環境
(熱、湿気、換気、通風、音、光) - 住宅設備
(給排水、換気・空調、自然エネルギー、電気、照明、水回り設備機器)
インテリアコーディネーションの表現
二次元・三次元表現技法に関しては、過去に全く同じ問題が出題されたこともあります。
インテリアコーディネートを提案するときに使用するツールを問われる問題が多いのも特徴かな。
- 建築等設計図書
- 二次元・三次元表現技法
- CAD表現
- レンダリング
- プレゼンテーション
インテリア関連の法規、規格、制度
この分野では、建築基準法が出題されます。生活しているとよく見かけるマークの名称を答える問題もあります。
一般的な高さと関連付けてみると、バリアフリーの問題は共通した数字が見えてきますよ。
第29回(平成23年度)試験問題に出題された問題例
- 車いす使用者が使用するコンセントの床面からの取り付け高さの最小値
- 車いす使用者が使用する洗面台上面の床からの適正な高さ
- 車いす使用者が使用するベッドの上面の高さの適正値
※「+」を押すと問題を表示できます。
- 建築、住宅
- 省エネ、環境、リサイクル
- 高齢者、障害者配慮
- 品質、安全性等分野の法規制
- 規格、制度、表示
インテリアコーディネーターの勉強法について
インテリアコーディネーターの試験内容をざっくり理解できたら、さっそく勉強に取り掛かりましょう。
- 独学
- 通信講座
- 学校・塾
様々な勉強法があります。
1つ言えることは、悩んでいるなら独学はやめておいた方がいいです。
私は独学に挑戦し、1度試験に失敗した過去があります。
通信講座のおすすめは?
私が個人的におすすめするのは通信講座です。通信講座は自分に合ったものを選びましょう。
選び方のノウハウやおすすめの通信講座は以下にまとめています。
学校・塾のおすすめは?
学校や塾に通いたい方もいらっしゃると思います。私の夫は宅建、二級建築士を塾にて取得。
家で勉強なんてできないよ!
夫
という夫による学校・塾の選び方や勉強法も今後まとめていく予定です。
おすすめの過去問
どこでどのように勉強するにしても、大切なことが1つあります。
過去問を解くこと
インテリアコーディネーター試験の勉強法で何より大切なことは、過去問を解きまくることです。
\ おすすめの過去問 /
過去問について詳しくは以下にまとめています。
インテリアコーディネーターの仕事について
インテリアコーディネーターの仕事について、リアルな内容はなかなか目にすることがないと思います。
こんな感じか。
と、みなさんザックリ理解していると思います。
このブログは、そこら辺にある情報よりはインテリアコーディネーターのリアルをお届けできると自負しています。※働く場所によって多少違いがあるのはご了承ください。
少しでも多くの方にインテリアコーディネーターの仕事について知って頂けると嬉しいです。
未経験でも働ける?
- ハウスメーカー
- 注文住宅(工務店)
- リフォーム会社
- インテリアの建材や注文住宅機器のメーカー
- ホームセンター
- 不動産会社
- ディベロッパー
- 設計事務所
- フリーランス
特に未経験の方が働きやすい場所は以下の3つかなと。
- ハウスメーカー
- 注文住宅(工務店)
- リフォーム会社
実際に転職活動をするにあたって、私自身思い浮かんだのが上記の3つでした。
個人経営の設計事務所で働いてみたいなあという憧れもありましたが、個人経営の設計事務所ではインテリアコーディネーターとしての実務経験が必須となっているところが多いです。
しかし諦めるのは早いです。
実務経験を積めばいいんだから、まずは今の自分に合った職場で働くのが1番。
未経験でもインテリアコーディネーターとして働ける求人サイトをまとめています。
もうしばらくお待ちください。
インテリアコーディネーターの1日の流れ
インテリアコーディネーターの1日の流れを知ることができれば、だいたいの仕事内容が分かると思います。
実際に私が働いていたときの1日についてまとめています。
インテリアコーディネーターの年収
年収まとめサイトなどに載っているインテリアコーディネーターの平均年収は、私が年収を知りたかった際に参考にはなりませんでした。
だから実際の私のお給料を公開します!
インテリアコーディネーターの給料は安いと思っている人が多いと思います。
ぶっちゃけ、働く場所によります。
第39回(2021年度)インテリアコーディネーター試験について
インテリアコーディネーター試験の概要を詳しく知りたい方は≫第39回(2021年度)インテリアコーディネーター試験についてにまとめています。
試験の概要は1度は目を通しておくことをおすすめします。
最後までご覧くださりありがとうございました。